
昨日はクローゼットの中にしまい込んでいる、普段聴いていないCDを漁り、10枚ほどiTunesに取り込んだ。今回のCD漁りの目的はロッド・スチュワートの『Every Picture Tells A Story』と『Gasoline Alley』だった。でも、ダンボール箱に無造作に詰め込まれたCDを眺めていると、すっかり忘れていたCDや以前よく聴いていたCDに目が移ってしまい、結局10枚程度になったのだ。ジョン・リー・フッカーがキャンド・ヒートと組んだ2枚組『Hooker'n Heat』、マット・マーフィーのソロ『Way Down South』、プライマル・スクリームの名作『Give Out But Don't Give Up』、ブルース・スプリングスティーンのライブ3枚組『Live 1975-85』等に混じって、目を引いたのがストーンズがカヴァーした曲の原曲を集めたコンピレーション・アルバム
『ローリング・ストーン・クラシックス』だった。

「あら、久しぶり!」 このCDを買ったのは高校生の頃だったろうか。当時のぼくはストーンズを通じてブラックミュージック、とりわけブルースに恋い焦がれていた時期だったので、このCDのリリースはまさにグッドタイミングだった。チャック・ベリーやマディ・ウォーターズ等の有名なアーティストは既に聴いたことがあったが、まだ聴いたことがないアーティストの曲もいくつか入っていたので、「おぉ、原曲はこんな感じだったのか!カッチョええなぁ。」なんて感動しながら聴いたものだった。
ストーンズがデビューする前のロンドンの音楽シーンはミックやキースにとって退屈なものだったらしいが、彼らはブルースやR&Bを発見した。彼らはこの素晴らしい音楽をみんなに知ってもらいたいという思いで、ブルースやR&Bのカバーばかりをプレイしていたそうだ。このCDにはそんな風にブラックミュージックを愛したストーンズがプレイしていた名曲の数々がたっぷりと収録されている。ストーンズが60年代に抱いていた熱い思いは時代を超え、80年代に退屈な十代を過ごしていたぼくの胸に辿り着いた。あの時ストーンズに一撃を喰らっていなければ、ぼくは今とは少し違った人生を送っていたに違いない。彼らが繰り出す一撃は強くて、たくましくて、粘っこくて、いかがわしくて…。そいつはブルースそのものだったのだと思う。
1. Come On - Chuck Berry
2. I Want To Be Loved - Muddy Waters
3. Fortune Teller - Benny Spellman
4. You Better Move On - Arthur Alexander
5. I Just Want To Make Love To You - Muddy Waters
6. Down Home Girl - Alvin Robinson
7. Mona - Bo Diddley
8. I'm A King Bee - Slim Harpo
9. You Can Make It If You Try - Gene Allison
10. Around And Around - Chuck Berry
11. Confessin' The Blues - Little Walter
12. It's All Over Now - The Valentinos
13. The Red Rooster - Howlin' Wolf
14. I'm Alright - Bo Diddley
15. Time Is On My Side - Irma Thomas
16. Down The Road A Piece - Amos Milburn
17. Susie Q - Dale Hawkins
18. Prodigal Son(That's No Way To Get Along) - Robert Wilkins
19. Love In Vain - Robert Johnson
20. Little Queenie - Chuck Berry
21. Stop Breaking Down - Baby Boy Warren
22. Bye Bye Johnny - Chuck Berry
23. Mannish Boy - Muddy Waters
24. Crackin' Up - Bo Diddley
25. Harlem Shuffle - Bob & Earl
26. Rollin' Stone - Muddy Waters